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by MEKANI-KONG
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2週間元気村で働いてきました。そんな報告。byちく


はい、どうも、chicken-800です。



今回1月1日から1月13日まで現地にいた短期スタッフとしての視点から、現場の様子などをレポートしてみたいと思います。質問等ありましたら気軽に聞いてください。答えれる範囲でお答えしたいと思います。

中越元気村の最も大きな目的の内の一つである
「 一人暮らしのお年寄りの方達の孤独死を防ぐ 」というものは様々な手(敢えて詳しくは書きませんが)を尽くし現在一段落ついている状態にあります。

一月中旬からの近年まれに見る豪雪ということもあり、現在最もニーズが高まっているのが「 雪下ろし 」とのこと。とにもかくにも雪をかく人員が必要です。

この「雪下ろしニーズ」の中でも幾つかに種類が分類されていて、やはり火急のニーズは、「何らかの理由で雪下ろしできない状況にある方達」具体的に言えば高齢者の方、などからの雪下ろしニーズです。震災でダメージを受けた家は雪の重みで潰れやすくなっています。これをなんとかせねばってのが現在の中越元気村における共通意識であったように思われます。

しかし、この「雪下ろし」をボランティアで行うという作業には、未だ様々な問題があるのが現状です。


まず第一に現在世間一般でいうお正月休みが終わり、元気村の人員が激減しているということ。私が元気村を離れた1月13日の時点ではコアメンバーを入れて二桁いくかどうかの人員でした。この人数で肉体的にもハードで大きな緊張を強いられる雪下ろしを連日行うというのは厳しいと言わざるを得ません。行政も「スコップ2005」という雪下ろし人員を地元から募集してなんとかかんとか、っていう企画を行うらしいのですが詳細はよくわからないので紹介までにとどめておきます。(なぜかリンクがはれませんのでコレで)
http://www.pref.niigata.jp/yuki/volunteer/katsudou1/index.html

第二に、話を雪下ろしする個人に持ってくると、「雪下ろし」は屋根の上に昇り、雪を落とす作業であるので、当然作業をする人間は常時危険な状態であるわけです。毎年10人くらいは雪下ろしの最中に屋根から落ちて亡くなるそうです。(この10人がどういう人でどういう状況で落ちたのかは知らないのでこの情報だけで危険度を測るのはどうかと思いますが、とにかく死んでもおかしくないってことで)ここんとこの責任とかはどうすんのかという問題があります。現在はコアメンバーが主に雪を下ろしに屋根に上っております。

第三に、複数件の雪下ろしのニーズがある時に、どのように優先順位をつけてボランティアの人間を派遣するか、ということだと思いました。人員が十二分にある時は大して考えずに派遣できると思うのですが、13日の時点で元気村は空前の人手不足であり、そんな余裕は微塵もありませんでした。(何本か電話で雪下ろしを断っていたのを耳にしています)実際、雪かきの要請をしてくる人の中には、自分達でなんとかできるにも関わらず、ボランティアに要請してくる人達がいます。理由もわからんではない。雪かきのバイトを頼むとなると一人当たり日当2万くらいかかるそうです。あるご老人のお家は去年一冬に雪かきを頼むのだけで10万以上使ったと聞きます。それを無料で誰かがやってくれるんだったら人が群がってきてもおかしくはないでしょう。

さらに元気村の住人は自分達の住処であるピンクドームを雪から守らなくてはいけません。私自身もピンクドームの雪かきをしたのですが、もはや「人間の力ではどうしようもない」くらいの勢いで雪がつもっております。ピンクドームは確かに雪国仕様(雪が屋根から滑り落ちるような設計)になってはいますがその滑り落ちる隙間がもう無いってのが現状です。11日、12日はピンクドームの雪かきに多くの労力を費やしていて、スタッフの疲労も溜まっていたように見えました。現在は行政の方に除雪車などの機材貸し出しを要請中ですが私が帰った13日の時点ではよい返事はもらえてないようでした。

こんな感じです。

個人的感想としては未だ密かに進行する危険な部分(仮設住宅住まいで一人暮らしのお年寄りの人達等)もありますが、大きな混乱は収り、情報も充実してきた部分もあるので、「緊急でやらなきゃヤバイ」って状況はだいぶ少なくなっているように見えました。
一番思ったのは、「かの人達をなめちゃいかん」ってことですかね。
あのクソ寒い雪の中何十年も何世代も生きてきた人達です。
元気な70のばあちゃんも余裕で雪かきに参戦しております。
じいちゃんは「わしゃスノーダンプの使いかたをよう知らんでの」
っつってスコップで雪を掘ります。その速いこと、正確なこと。
そういった現地の人達から学び、現在ある少ないソースを最大限に生かしつつ、本当に援助の必要な場所を見極めて、そこに注力することがこれから大事になってくるのかなとか、おめおおめと暖かい家に帰ってきた分際でほざいときます。

雪との戦いは始まったばかりです。この雪は2月末くらいまで続くとのこと。

かの地が春を迎えれるよう、とにもかくにも人員が必要です。
いけそうな方は是非。お願いいたします。


物資の話を少し。


えー、私はヨコの会から送ってもらったジャケットを着て長靴を履いて屋根に上り作業したことがありました。外は吹雪いてたんですけどね。
マジ、暖かかったです。


取り急ぎ、以上時差ぼけまくりのちくがお伝えしました。
by MEKANI-KONG | 2005-01-18 13:59
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